唾液検査について
唾液検査とは患者さま一人一人が持つ固有のむし歯リスクが判定できるものになります。
残念ながら、一度失われた歯の質は戻ってきません。
むし歯ができたところを削って詰め物をしたり、被せ物をしても、それはご自身の体ではなく異物にすぎません。
ですから、少しでも歯の質を失わずに守ることこそが、健康的な生活を実感しながら人生を過ごすための唯一の方法と言えます。
患者さまご自身のむし歯リスクを知れば、それに応じた対策を講じることで大切な歯を守るための心強い武器を手に入れることにも繋がると思います。
唾液検査をすることで健康的なお口というゴールへとたどり着くあなただけの方法が見つかるはずです。
唾液検査でわかること
唾液検査をすることで、
その人固有のむし歯リスクを
予測することができます。
Flow
01
唾液量測定
パラフィンワックス咀味のないガムのようなもの)を5分間咀嚼し唾液量を測定していきます。
02
専門機器で唾液採取
舌表面をストリップス(プラスチックの細長い板)でこする
03
歯垢の採取
フロス(系ようじ)でプラーク(歯垢)を採取
04
検査結果ご説明
検査から約1週間後くらいに検査結果が出ます。医院にて結果内容のご説明をいたします。
以下の場合は唾液分泌の変化などにより、正しい検査結果が得られない可能性があります。
- 検査前1時間以内に飲食・喫煙・ブラッシングをした場合
- 直前に激しい運動をした場合
- 検査前5〜6時間以内に殺菌作用のある成分を含む歯磨剤、洗口剤などを使用した場合
- 検査前1ヶ月以内に常用薬以外の何らかの薬を服用した場合
- 唾液中に潜血が含まれている場合
- 口唇に口紅・リップクリームなどをつけている場合
これらの状態ですと、結果が不正確になる場合があるので、お控えいただくようにお願いしております。
Recommendation
こんな方におすすめです
虫歯になりやすい方
「虫歯になりやすい」と一口に言っても、生活習慣の乱れだったり、毎日のオーラルケア不足だったりと、虫歯になる原因は人によって異なります。唾液検査では、何が原因で虫歯になりやすいのかが分かるため、根拠に基づいた効果的な予防が可能になります。
永久歯に生え変わるお子さま
乳歯から永久歯へと生え変わる時期の歯は、出来たばかりで虫歯になりやすい状態です。「これから生え変わる」「生え変わってきている」という時期は、特に唾液検査をおすすめします。お子様の口内環境を調べることで、どのようなケアが必要なのかがわかり、効果的にお子様のお口の健康を守れます。
妊娠の方
妊娠するとホルモンバランスの影響を受けて、唾液の成分も変化し虫歯になりやすくなります。また、つわりがあると、歯ブラシを口に入れられなかったり歯磨き粉の匂い等がダメになったりと、お口のケアが不十分になりがちです。
妊娠中や産後は、お口のトラブルが起きやすい時期と言えますので、事前にリスクを把握して効果的にお口の健康を守っていきましょう。
歯列矯正中の方
歯列矯正をしていると、ブラケットが邪魔でブラッシングが不十分になりやすく、虫歯などのトラブルが起きやすくなります。目には見えない口内環境を把握できるので、歯列矯正をしている間は定期的に歯科医院へ通って唾液検査を行いましょう。